オランダって、どんな国ですか?
オランダと聞いて、ピンとくる人は少ないかも知れません。思い浮かぶのは、風車、チューリップ、水路のある風景、チーズくらいではないでしょうか。オランダについて、少し見ていきましょう。
オランダの国名
- 国名および通称はオランダ語でNederland（ネーデルラント）。これは「低地の国」「低地地方」を意味します。
- 俗称の「Holland（ホラント）」もよく使われますが、これはスペインの支配に対して起こした八十年戦争で重要な役割を果たしたホラント州（現在は南北2州に分かれる）の名に由来します。
- 公式の英語表記は、the Netherlands（ザ・ネザーランズ）。
- なお、日本のオランダという呼称については、日本語の言葉として定着していることから変更は求めないとしています。
オランダの歴史
- オランダは17世紀に黄金時代を迎え、世界的な海洋帝国を築きました。特に、オランダ東インド会社やオランダ西インド会社が植民地拡大に大きく寄与しました。
- 19世紀初頭にはナポレオンのフランスに占領され、その後、ウィーン会議において立憲君主制の王国として再編されました。
- 1813年にナポレオン帝国が崩壊すると、イギリスに亡命していたオラニエ＝ナッサウ家の一族が帰国し、ウィレム1世が即位して南ネーデルラント（ベルギー、ルクセンブルク）を含むネーデルラント連合王国を樹立した。これが現在まで続くネーデルラント王国（オランダ王国）の始まりです。
- 第二次世界大戦中にはナチス・ドイツに占領され、戦後に再建されました。
国土
- オランダの国土は比較的小さくて総面積は約41,543km²、このうち約18%が水域になっています。日本と比較すると約9分の1、九州の7県を足した面積(36,782 km²)よりも、少し広いぐらいです。ドイツ、ベルギーに囲まれ、ヨーロッパの北西部に位置しています。
- 同じヨーロッパのスイスやデンマークと同じ位の面積です。お隣ベルギーはオランダより小さい国になっています。(スイス 41,285 ㎢ 、デンマーク 43,094 ㎢)
- オランダは低地であり、多くの地域が堤防や水路によって管理されています。
人口
- オランダの人口は約1,747万人(2021年IMF)で、比較的高い人口密度があります。
- 外務省で発表されている最新のオランダ在住日本人の数は10,670人です。2019年（令和元年）に前年比プラス6.2%で1万人を超えました。2020年にはコロナの影響もあるのか2011年以来の前年比マイナスで 10,460人となりましたが、依然1万人を超えた日本人がオランダに住んでいるという数値が発表されてます。ちなみに、オランダ国内で日本人の人口が多い街は、アムステルフェーンです。
言語と文化
- 公用語はオランダ語で、フリジア語も一部の地域で話されています。
- 文化的には、オランダは絵画や音楽、文学などで多くの著名な芸術家を輩出しています。レンブラントやフェルメールなどの画家が有名です。
- 自由主義的で寛容な社会であり、国際的にも開かれた態度を持っています。
経済
- 1人当たり名目GDPは、57,428US$(2022年、IMF)で、世界で第11位。ちなみに日本は、33,854US$で世界で32位。世界第一位は、ベルルクス3カ国の一つであるルクセンブルクで126,598US$となっています。
- オランダは国際的な貿易国として知られ、港湾施設が発展しています。農業や花卉産業も盛んです。
- 科学技術やイノベーションにおいても進んでおり、高度な水利技術や風力エネルギーの開発などが行われています。
- オランダの有名な企業としては、次のような企業があります。
- ハイネケン / Heineken
- フィリップス / PHILIPS
- ホテル予約 Booking.com
- シェル / Shell
- ユニリーバ / Unilever
- KLMオランダ航空（KLM）
- IKEA / IKEAはスウェーデン発祥の家具ブラントとして知られていますが、オランダに本社があります。
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